お手入れ講座

7月28日 バラ展出品の勉強会 「HT・FL 食卓の生け方」実習を行いました。

●大輪一輪花の展示

 花の移動は花びらが傷つかないように薄紙でくるみ、葉もほかの葉で傷つけないようにします。展示前にバラのとげをすべて取ります。高さは50cm以内に5枚葉が3段以上残します。キッチンペーパーを6折りにし、1枚目のペーパーを水で湿らせ、茎に巻き付けます。2枚目以降は乾いたまま巻き付けます。花瓶の口に合うような太さにし、花瓶にさします。水は必ず茎が浸るようにし、巻いたペーパーに当たらないくらいの高さにします。バラの正面を決め、審査者にアピールするように方向を決め、名前のラベルを張ります。 


●房咲2枝の展示

 2枝の頭がそろうようにします。コンテストで同品種の指定がなければ、同品種のバラでも、異品種のバラでも構いません。 異品種の場合、配合色のことも考慮します。2本の間にペーパーを入れて2本の角度を調節します。


●食卓を飾る

 飾りつけの形に何種類かあります。こんもりとしたドーム型(ラウンド)、安定感のある三角形のトライアングル、水平に広がるホリゾン、縦の直線を強調するバーチカル、アルファベットのLの形のLシェブ、穏やかなS字型のホーカス、二等辺三角形のコーン、楕円形を構成するオーバル、弓なりになった三日月のクレッシェンド、中心から花が放射状に広がるラジェーション、Tが逆さになったインバーテッド(T)などがあります。今回はホリゾンを実習しました。まず、オアシスを花瓶に入るように削ります。上に1cmほど残るようにし、うまく花瓶に入るように形作ります。花を挿す前に左右の長さを同じにし、枝などで形作ります。縦は中心に横の半分くらいに同じように枝で形作ります。中心にメインとなる大きなバラを挿します。その後、弧を描くように花を挿していきます。最後につる枝などを使ってカーブを整えます。



4月28日 開花前の手入れ、新苗の植え付け

●開花前の手入れ

  とにかく、風通しがよくなるように込み入った枝を剪定します。

  枝先がしなってきたのは、バラクキバチが産卵したものなので、しおれていない部分から下のところで折り切ります。

●新苗の鉢への植え付け

  苗の新枝の1/3を残して花を切り落とします。

  培養土2、鹿沼土1の割合で混ぜ、即効肥料少量を入れ、バケツ半分ほどの水に液肥を適量入れて混ぜます。

  根元を崩さないようにして、6号鉢に入れ、用土を入れていきます。

 

根元を風通しが良いように剪定
根元を風通しが良いように剪定

配布新苗を使って実習
配布新苗を使って実習

7月から8月のお手入れ

●お礼肥を入れていない方は早急にしましょう。

  発酵肥料を1株当たり100から200g。株を見て決めます。

  しかし、イングリッシュローズ、房咲種は多少多めにします。

  施肥後はたっぷり水をかけましょう。

●2番花後は蕾を取り花は咲かせず木力をつけ秋の剪定の準備をしましょう。

  同時に細い枝、フトコロ枝を切り風通しを良くしましょう。

●黒星病、ハダニ,オオタバコガが発生しますので薬剤散布をしましょう。

  薬剤散布は太陽が上がる前、または夕方陽が沈むころにします。

6月のお手入れ

花後の花柄摘み、シュートの処理、お礼肥え

花柄は花がついていた下から5枚葉を2,3枚付けてカットします・・2番花が咲きます。

 夏花をつけない人は蕾を取ります。

ベーサルシュートが株もとより出ます。下から5枚葉5,6枚付けて手でピンチします

 蕾がつかないうちにしましょう

 途中シュート・・株が古くベーサルシュートが出ない時は途中シュートをベーサルシュートのようにします。

お礼肥えはたくさん花を咲いてくれたお礼です。元肥の半分の量です。

 この時はすぐに疲れた木の回復を目的にしますので完熟たい肥と少量の化成肥料を与えます。

 土を浅く掘り播きます。播いた後はたっぷりの水をかけてください。

この時期は黒星病とハダニに注意し、予防に努め、発生しましたら治療します。

 黒星・・サプロール 

 ハダニ・・カニカット